2015年6月17日水曜日

昨日の投稿で、メスの親鳥と雛が全滅したツミ(雀鷹)の記事を書きました。

僕はこのひな鳥の成長が諦め切れなくて、昨晩遅くに見えるはずも無いのを承知でまた公園を散策しました。公園の中には夜の生態系があり、ヒキガエルが5mくらいの間隔でたくさんいることにはじめて気づきました。



今日も気になって行って見ると、1羽残されたオスが巣の周りを飛んでメス鳥やひな鳥に声を掛けるシーンを目にしました。僕もそうですが、彼も1日や2日でこれまでの求愛行動から繁殖・雛の成長までを簡単には諦め切れないようです。

獲物を持ち帰ると「ピーーピピピピー。」と鳴きます。メス鳥がいる時はこの声に反応して即座に獲物も受け渡しが行われます。

受け渡しが行われないので、獲物の鮮度が落ちていきます。それでも「ピーーピピピピー。」とメスを呼んでいました。現われないメス鳥に気落ちしたのか「ピヨ・ピヨ」と、か細い声で鳴いている姿が不憫でした。



昨日の全滅を受けて、僕は日々この鳥の観察を行っていた方々の了承を得て繁殖地の公開を行いました。今後同じような場面で何が出来るのか?考えてみたかったからです。また考えてもらいたかったからでもあります。

今日カメラを持ってこの公園にいたのは僕だけでした。カメラを持たず日々この公園を散策されている人たちも多くいます。その方々もカメラマンがいないことに気づいて、
「今日はどうしたのでしょうか?」と質問を受けることが3度ありました。
その度に僕は状況を説明し、みなさん落胆されていました。

カメラマンの方達の気持ちが表された張り紙もありました。僕や一般のカメラマンや野鳥ファンが出来るのはこの程度までです。でも多くの人が日々の中で自然に触れる機会を楽しみにしていた事は間違いありません。



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